旧大沢野町/旧宮川村(富山/岐阜) 唐堀山(登れず)(1159.4m) 2020年10月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間  5:54 駐車箇所−−5:58 崩壊箇所 6:00−−6:03 駐車箇所    6:14 駐車箇所−−6:30 崩壊箇所 6:37−−6:52 駐車箇所

場所富山県富山市/岐阜県飛騨市
年月日2020年10月9日 日帰り
天候
山行種類登れれば一般登山
交通手段マイカー
駐車場今回のルートは旧国道に駐車余地あり
登山道の有無昔はあったが今は無し
籔の有無草藪
危険個所の有無旧国道は途中で崩壊して崖化
山頂の展望−−
GPSトラックログ
(GPX形式)
−−
コメント古い記録を参考にしたため宮川沿いの崩壊した旧国道を通過できずに断念。今は新国道のトンネル非常扉が登山口だと知ったのは帰宅後だった




ここから下る 車道終点に駐車
この先は完全に廃道化し歩きのみ 沢では土石流の跡
ここで大規模に路床が崩れ進行不能。諦めた
次に反対側(上流側)から攻めてみた。開いたゲートから 県境標識だが設置場所が間違っている
国道の痕跡 車止めがあるが意味なし
最初の崩壊箇所はロープあり どんどん藪が深くなり人の形跡が消えていく
電柱もこのありさま 斜面大規模崩壊箇所。藪が深く断念
ゲートに戻る。登山道にさえ取り付けなかった山は珍しい


・富山/岐阜県境の山。この界隈では珍しく登山道のある山で、ネットの記録によれば地形図の通りに登山道があるようだ。ただし、登山口までのアプローチが少し特殊。高山本線の鉄道トンネル脇が登山口なのだが、すぐ横を通っている国道360号線から登山口に下ることはできず、宮川沿いの下流側の旧国道を歩くとのこと。これだけ分かっていれば問題ないだろうと気楽に向かったのだが・・・・

・旧国道入口は車止めがされているが手で動かせる状態。看板が出ていて、この先は管理されておらず道路ではないので通行して何かあっても保証できない旨が出ていた。その点は問題ないので中へと入ったが、僅かに進んで鉄橋の下で完全廃道化して車はここまで。入口から歩いてもほとんど差が無かった。

・この先は草に覆われて国道だったとは思えない状況で廃林道並みだ。最初の沢を横断する橋の上には大きな石がゴロゴロと積み重なっていて、増水で橋の上まで水かさが増したようだが、今の沢の水量からは全く想像できない。舗装道路なのにこの先はさらに荒れて草藪が酷かったがまだそれはましな方で、数10m先では近年の大雨の影響だろう、川の流れで路面が大規模に削られて消失し崖と化していた。短距離なら高巻きしようかと思ったが、良く見ると数100mに渡って同様の状況が連続し、歩きでこれ以上進むのは不可能だった。どうやら私がネットで見た記録は古い記録だったようだ。

・こちらからのアプローチは不可能と分ったが、登山道のある尾根には送電鉄塔があり巡視路があるはずで、そこへのルートは必ずあるはず。最も確率が高いのは上流側の旧国道であり、そちらに向かった。

・観光やな場への分岐点で旧国道には解放されたゲートが設置されていたが、ゲートは無くてもその先は完全に廃道化して車両の通行は不可能であった。ゲート前に駐車して歩き出す。出だしは明らかに下流側の旧国道よりも良好でアスファルトの路面が見える状況だったが、進むにつれて徐々に藪が蔓延るようになり、人が通った気配は徐々に薄まっていった。

・前回同様に国道が崩壊して路面が消え去った区間が登場したが、今回は斜面を迂回するためのトラロープが登場。どうやらこのルートは生きていると確信できた。

・ところがその先の廃道化の度合いはさらに険しさを増し、高登山の廃林道並みの草薮になってきた。電柱に多量の蔓が巻き付いていたりととんでもない状況に。

・先行きが心配になってきたところで落石防止柵らしき構造物の先で次の崩壊地が登場。今度は規模が大きく「対岸」まで100mはあろうかと思われる。その間は傾斜がきつく植生が非常に濃い=激藪の崩壊地が連続している。植生から見て崩れたのはかなり昔と思われる。今度は迂回用の踏跡やロープは皆無。まあ、ここまでにアスファルトが見えないほど藪化が進行していたので、既に人が入らない区間だったのだろう。この分では大きく高巻きしてもその先の様子は荒廃は確実。ここで諦めて戻ることにした。

・車に戻って考えた。送電線巡視路はあるはずだが、どこに入口があるだろうか? 可能性としては小豆沢集落の国道トンネル入口から斜面をトラバースするような道が最有力だろう。帰りに巡視路入口を示す標識(この付近の場合は「火の用心」)を探したが見つけられなかった。こうなったら残雪期に小豆沢集落から斜面直登で山頂を目指すのがベストかな。

・もう一つの可能性として国道の飛越トンネルとその先の橋の境界部分に非常扉があって旧国道に出られる可能性が浮かんだ。積雪対策のためかこの橋はトンネルと同じサイズの半円形の鉄骨で覆われているのでトンネル内を車で走行していても橋の上に来たことが全く分からないが、良〜く見るとトンネルの壁はコンクリートで白っぽいのに対し、橋の部分は暗い鉄骨で壁は黒く見える。この橋と飛越トンネルの境界に非常扉が存在するか車を運転しながら確認したところ、富山方面側の車線に非常扉があるのを発見。ただし、これを登山に使用していいものか・・・・ 新潟の銀山平へ抜けるシルバーラインでは未丈ヶ岳への登山口が非常扉になっている例があるが、もしここのドアを開けたら警報が鳴るなんて仕組みがあったらまずいので自重した。ちなみにトンネルや橋には駐車余地は皆無なので、この扉を使うとしたらある程度離れた場所に車を置いてトンネルと橋を歩く必要がある。

・帰宅してからネットで最近の唐堀山の記録を探したら、なんとあの非常扉が登山口で正解であった! どうやら旧国道の崩壊後は送電線巡視路を含めてあの非常扉が「公式」の出入口となっているようで、扉を出て旧国道に出ると「気を付けてお帰り下さい」との看板が出ているとのこと。こうなったら近いうちにリベンジしよう。

 

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